ASUSのMini-DTXマザー Crosshair VIII Impactを考える

 

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今まで散々Mini-ITXで次のマザーを考えてたがここへ来て急にMini-DTXマザーCrosshair VIII Impact(以下 C8I)が選定候補に浮上した

 

ケースをMini-DTX対応可能なものに変更した

さらにこれのフロントパネルIOにはUSB Type-Cがついてる。それだけなら珍しくもないがこれが内部コネクタがType-Eとかいう初めて見るタイプ

このケースに入るマザーでAM4対応はC8Iのみ

 

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Crosshair VIII Impactとはどんなマザーか

一言でいうとちょっとおかしい

  1. Mini-DTX
  2. 映像出力端子がない
  3. スイッチ類の搭載
  4. ライザーで無理やり場所を確保
  5. コネクタ類の数

 

 

Mini-DTX

Mini-DTX基板サイズ - 170mm×203mm。DTXを縦方向に削ったものとなる。拡張スロット - 最大2本ATXmicroATX、拡張スロットを2本持ったMini-ITXケースに実装可能

DTX - Wikipedia

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Mini-ITXより下に33mm長い

マザーボード下部に33mm余裕があればケーススペックにMini-DTXと書かれてなくても入る

Mini-DTXなんて規格は存在しても商品自体はこれ以外出てたのか俺は知らない

価格.comスペック検索ですらMini-DTXの項目がない

 

MicroATX対応ケースでハイスペックなマザーが欲しい場合も候補に入るかも

記憶の限りじゃこれよりハイスペックなMicroATXマザーを知らない

 

 

映像出力端子がない

ASUSは過去AM4 300シリーズチップセットも同じように映像出力端子無しでITXを発売していた

評判が悪かったせいで400シリーズには映像出力端子が付いた

 

が、ここに来て再び方針転換

 「こんなマザー買う奴らなんてAPUなんて使わないでしょ? それより機能を詰め込みたい」

というASUS開発の強い意志を見た

 

 

ボタン、スイッチ類の搭載

CMOSクリアだとかは他のX570 ITXに有るがC8Iは数が段違い

 

電源ボタン

リセットボタン

SafeBootボタン (UEFI BIOSを初期化させずセーフモードで起動)

ReTryボタン (説明下記)

CMOSクリアボタン

Slow Modeスイッチ (説明下記)

 

驚異の6つ

ハイエンドモデルにしかなかったようなものまでついている

 

ReTryボタン

極度のオーバークロック液体窒素などとを用いた極冷環境ではリセットボタンでのシステム再起動や強制終了かがかできない場面に遭遇することがあります通常このような問題が発生した場合は電源ユニットの電源ケーブルを抜くなどして電力供給を遮断してシステムを停止させなければなりません。Reilryボタンはこの類わしい作業からあなたを開放しますRelryボタンを押すことによりUEFI BIOSの設定を保持したままシステムを強制的に再起動することかができます。

マニュアルより

 液体窒素とか出てきてちょっと混乱するが

要するにキルスイッチみたいなもんだと理解した

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Slow Modeスイッチ

Slow Modeスイッチは、液体窒素(LN2)などの極准環境でのベンチマーク時に使用する機能でプロセッサーによっては高い周波数で動作することのできる温度範囲が非常に狭く、高い周波数で安定した動作を得るには統密な温度管理が必要ですおこのSlowModeスイッチを有効にすることで、プロセッサーの動作倍率を一時的に最低倍率まで下げけて負荷を低減させることで、プロセッサーの発熱量を抑え時間を掛けて調整することがかが可能になりますずまた、Slow Modeスイッチを無効にすることによってCPUは設定された周波数に引き上げられまあすSlow Modeスイッチを使用することによって、オーバークロック設定を行なった低温状態のシステムを起動する際に周波数と温度の同期かより簡単に行え、システムクラッシュの確率を大幅に下げることかができます。

 理解できるか?

俺は理解を諦めた

 

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ライザーで無理やり機能を確保

オーディオとM.2の置き場がなかったせいでこの2つがライザーカード化されている

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ライザーはASUSのITXでもやってる十八番

 

気になるのは

M.2ライザーでエアフローが分断されないか

自重で垂れ下がらないか

簡易水冷のラジエーターに干渉しないか

 

 

コネクタ類の数

ITX板なら当然有るだろうSATAコネクタとかは除外して紹介

 

USB 3.2 Gen2コネクター

 冒頭でも紹介したようにこれはC8I対応しているものがない

 ハイエンドのATXなら搭載されてはいるがSFFで組めない

 

PWM4Pinコネクタ、ポンプコネクター

 ライザーに搭載されているのを含めて全部で4つ

 CPU、CHA、RAD1A、RAD1B

 全部がBIOSでコントロール可能

 ポンプコネクター

これは本格水冷用、コントロールは効かないがファン用より大出力の電気が流せる

簡易水冷の場合はCPUにポンプをRADにファンをという説明

 

ITXじゃ2つないし3つが限界だったがライザーにコネクターつけることでさらに数を増やしている

 

水冷システムコネクター

 本格水冷で冷却液の温度や流量を監視するパーツ用

 俺には用がないな。今の所

 

温度センサーコネクター

 要は温度計

こんなのをつければ好きな場所の温度をマザーが取得してくれると

 

 

 

基本スペック

同じASUSStrix X570-I Gammingとメモリーの最大クロックやVRMなんかの基本的な機能は同じ

モリーが2枚刺しから4枚刺し可能になったのが一番大きな違い

 

 

値段

値段はAmazon.com価格でITXが$260でC8Iが$460

ITXの方は一気に23%OFFになったからかなり安く見える

C8Iの方は割り引かれてないが今後同じ程度の割り引きがあっても$100近く高い

 

 

終わり

ハイエンドな小型マザーとしてありったけ詰めるだけ詰めた結果ちょっと大きくなりましたって感じのCrosshair VIII Impact

 

かなり挑戦的でちょっとおかしな設計でちょっとおかしな人を引きつけそう

 

 

問題は紹介した独自機能に1万以上払えるかという事

値段が割り引かれないままなら2万の価格差

 

Ncase M1で本格水冷人にはいいかも知れないが、そうなるとラジエーターとライザーの干渉がとても気になるところではある

底にラジエーラーを取り付ける構成だとGPU取り付けられないし難しいな

 

なんにせよ常人には決してオススメできない

 

 

 

常人にはこのぐらいが丁度いい