2020-05-14 追記
DRAM Calculator for Ryzenのバージョンが上がって操作方法に変更あり調べてまた記事にする
前の記事でASUSのマザーについていた自動OC機能とDual Intelligent Processors 5の事をか書こうとしていたが、自動でOCできるのはCPUクロックと電圧なのでメモリーの方は手動になるんで先にメモリーのセッティングをやっておいたほうが良さそうと判断した
使用したソフトウェア
メモリーが今動いている設定を表示させる
メモリー電卓とかとかよぶソフト
現在の環境を入力すると複雑なOC設定の数値をだいたいで当たりをつけてくれる
他にTestMEM5というメモリーベンチソフトが内蔵されているのでエラーテストとベンチマークも可能
PCの情報とベンチマークソフト
シェアウェアだが機能制限版は無料で使用できる
環境とメモリー情報
値段 | 購入店舗 | 購入 | |
Ryzen5 2600 | ¥15,000 | パソコン工房 セット割 | 2019/06/08 |
Lepa Aquachanger 240 | ¥9,720 | パソコン工房(楽天) | 2018/06/25 |
XG GAMMIX D10 AX4U2666G16-DBG | ¥4,447 | NTT-X | 2019/07/06 |
MSI RX 580 ARMOR MK2 8G OC | ¥23,810 | ジョーシンWeb | |
ASU ROG Strix X570-I Gaming | ¥34,691 | NewEgg | 2019/10/14 |
PLEXTOR PX-256MPeGN | ¥4,980 | NTT-X | 2018/09/22 |
SP256GBP34A80M28 | ¥4,290 | dショッピング(ジョーシン) | 2019/04/30 |
WD40EZRZ-RT2 | ¥8,980 | NTT-X | |
Ncase M1 v6 | ¥24,185 | SFFLAB | 2019/09/28 |
SST-SX600-G | ¥10,980 | PC1,s | 2017/05/03 |
ET322QK | ¥42,800 | Amazon.co.jp | 2019/04/09 |
¥183,883 |
全体の構成
パーツ換装を繰り返しながら徐々に全体のスペックと購入金額合計が引き上がってくるいつもの奴
使用するメモリーはXPG GAMMIX D10 AX4U266638G16-DBG
DDR4-2666 8GBx2 CL16-18-18 Black
19年夏NTT-Xのセールに買った約7,000円
特に選別品というわけでもなさそうなネイティブ2666
デフォルトで2666 20-19-19-43-621
XMPを読み込むと266 16-18-18-38-56
DRAM Calculatorで必要な情報であるMemory Type*2は普通公表されていないどころか同一製品でも別のものが使われてる事もある
それを読み込むためにThaiphoon Burnerでメモリー情報を表示させる
必要
「PART NUMBER」 DRAMチップのパーツ番号
「Die Density / Count」使用しているメモリータイプ
「Ranks」 これははCPU-ZのSPDに表示されている。メモリーチップの数とかそんなやつとざっくり理解してる
早速コケたパーツ番号が「MT40A1G8??-075:?」、ダイの種類も「8 Gb / 1 die」正常に表示されていない
ぐぐってみるとMicron製品なのはわかったので製品検索から確実にわかっている「MT40A1G8」を検索すると検索結果は21と多いので最高クロック周波数「1333」で絞り込むと4製品表示される
MT40A1G8SA-075:E
多分これ。??の文字数に合うのはこれだけ
重要なのはダイの方だが「E」って書いてあるからEダイなんだろう
わざわざ調べなきゃ行かない情報はこれぐらい
DRAM Calculator for RYZEN
使い方がわからなかった調べたが詳細なとこは大体英語だったんで間違ってるかも
入力が必要なのは以下の6つの値を左側のプルダウンメニューに入力
使用しているCPUのアーキテクチャ
Memory Type
「Die Density / Count」
Memory Rank
「Ranks」 Singlの場合は1、Dualは2
Frequency
目標にする周波数。今回はZen+の対応クロック最大の2933に合わせる
DIMM Modules
刺してあるメモリーの枚数
Matherboard
使用しているマザーのチップセットの種類
入力が完了したら紫の背景の「R-XPM」をクリックするとtCL(CAS) ns以下の値が自動で入力される
次に選択するのは常用なら「Safe」でいい右に行くほど高いクロックを目指せるが負荷は高くなる
それをクリックすると表示される値を参考にマザーボードの設定をいじっていく
多すぎて嫌になりそうな頃合いだろうけど
徹底的にやらないなら「tCL、tRCDWR、tRCDRD、tRP、tRAS、tRC」と電圧設定の「DRAM Voltage、SOC Voltage、cLDO VDDG Voltage、cLDO VDDP Voltage」以上10個の数値で事足りる
数値の部分をカメラで撮ったら一度PCの電源を落とす
マザーボードの設定
今まで使ってたせっては工場出荷状態へ初期化をかけてから設定を開始
ASUSマザーだとD.O.C.PだがMPXと言い方が違うだけ。手動で設定するところ以外はXMPへ任せる
DRAM Timiing Controlから電圧以外の値を入力する
電卓とマザーじゃ表記が違ったり項目が前後したりしてるが似たような事が書かれて、似たような値が入力箇所の左に表示されてる現在設定されている値をみてだいたいこんなもんで入力した
電卓 ↔ マザー
tCL ↔ DRAM CAS# Latency
tRCDWR ↔ Trcdwr
tRCDRD↔Trcder
tRP↔DRAM RAS# PRE Time
tRAS↔DRAM RAS# ACT Time
tRC↔Trc
cLDO VDDG Voltageの設定箇所は見当たらなかったし
cLDO VDDP VoltageはDRAM Timiing Controlの一番下にあった。0.7と入力しても700と自動修正されるのはここでの単位がmVであるため
動作テスト
TestMem5を走らせたらエラーを3つほど吐いた
そういうときはクロックを下げるか、tCLを上げるか電圧を上げるか対応する
16としていたtCLを18に変更するとテストも通った
17で設定できるかなと思ったが2刻みの値でしかだめなんで18に自動で修正された
2933 18-17-16-36-58でAIDA64とTestMem5のベンチマークに成功
他のベンチマーク
さらに高い設定を追おうと思ったがどうもうまく行かない
デフォルト | |
BIOS起動せず | |||||
CPU | BIOS Ver | 0404-AMD AGESA1.0.0.3 | 0404-AMD AGESA1.0.0.3 | 0404-AMD AGESA1.0.0.3 | 0404-AMD AGESA1.0.0.3 | 0404-AMD AGESA1.0.0.3 | 0404-AMD AGESA1.0.0.3 |
Multiplier | 37.75 | 37.75 | 37.75 | 37.75 | 37.75 | 37.75 | |
Bus Speed | 100.00 | 100.00 | 100.00 | 100.00 | 100.00 | 100.00 | |
Core Voltage | 1.2 | 1.2 | 1.2 | 1.2 | 1.2 | 1.2 | |
XPM | 手動 | 手動 | 手動 | 手動 | 手動 | ||
DRAM | Frequency | 1333.00 | 1467.9 | 1467.9 | 1467.9 | 1467.9 | 1500 |
CAS Latency | 16.00 | 16 | 18 | 18 | 18 | 18 | |
tRCDWR | 16 | 16 | 16 | 16 | 16 | ||
tRCDRD | 18 | 17 | 17 | 17 | 17 | 17 | |
tRP | 18 | 16 | 16 | 16 | 16 | 16 | |
tRAS | 38 | 36 | 36 | 36 | 36 | 36 | |
tRC | 56 | 58 | 58 | 58 | 58 | 58 | |
DRAM Voltage | 1.2 | 1.34 | 1.34 | 1.34 | 1.34 | 1.34 | |
SOC Voltage | 1.0125 | 1.0125 | 1 | 0.975 | 0.975 | ||
CLDO VDDP Voltage | 0.7 | 0.7 | 0.7 | 0.7 | 0.7 | ||
Chine15 | OpenGL(fps) | 86.91 | 97.07 | |
|
||
Chine15 | CPU(cb) | 1166 | 1230 | ||||
Chine20 | CPU(cb) | 2666 | 2746 | 2772 | |||
GEEKBENCH4 | Single-Core Score | 4343 | 4412 | ||||
GEEKBENCH4 | Multi-Core Score | 20477 | 21620 | ||||
GEEKBENCH4 | OpenCL Score | ||||||
GEEKBENCH5 | Single-Core Score | 975 | 981 | ||||
GEEKBENCH5 | Multi-Core Score | 5591 | 5865 | ||||
GEEKBENCH5 | Vulkan Score | 34468 | 32437 | ||||
CPU-Z | SingleThread | 427.7 | 430.7 | ||||
CPU-Z | MultiThread | 3390.2 | 3454.9 |
終わり
もうちょっと細かい数値の意味を知ればセッティングを詰められると思うんだが今はこれが精一杯
次の変更するとしたらCPUか金があればGPUかな
CPUを変えれば高クロックメモリーが欲しくなるだろうし
GPUを変えれば新しい電源が欲しくなるだろうな
それよりも椅子がほしいと思ってる現在
参考
Ryzen 7 3700X + G.Skill F4-3200C14D-16GFX でメモリの OC をする | ぶっちろぐ
同じASUSのX570マザーということで微妙に設定項目に違いがあるが大いに参考になった
AMD Ryzen Memory Tweaking & Overclocking Guide | TechPowerUp
DRAM Calculator for Ryzenを作った人によるかなり詳しいメモリーOCの解説だが英語
【メモリ屋社長のちょっとタメになるメモリ話】Ryzenで話題になった、メモリの”Rank”って何のこと? - PC Watch
メモリーランクの話、シングルだとセッティング出やすいらしい