RAIJINTEK OPHIONのSATASSDの温度を下げる為に、ホールソーで肉抜き

もうすぐ夏だ。自作erとエンコ職人とデブが嫌う季節がやってくる

そんな季節に備える熱対策

 

 

 

PCパーツの適正温度

PCは高熱に弱い。各パーツには動作温度というのがあってそれを超えると、熱暴走でPCが止まったり故障の確率がぐっと上がる

 


自分の構成で公式で作動温度が公開されているもの

 

Ryzen5 1600 最大温度:90℃

 

AMD CPU Ryzen5 1600 with Wraith Spire 65W cooler AM4 YD1600BBAEBOX

AMD CPU Ryzen5 1600 with Wraith Spire 65W cooler AM4 YD1600BBAEBOX

 

 

 

SATA SSD ATATA SU650 動作温度:70℃

 

ADATA Technology Ultimate SU650 SSD 240GB ASU650SS-240GT-R

ADATA Technology Ultimate SU650 SSD 240GB ASU650SS-240GT-R

 

 

 

NVMe SSD 動作温度:70℃

 

 

 

HDD WD Blue 温度:70℃

 

 

 


公式での公開はないが、検証されているもの

 

MSI RX580 Armor Mk2 90℃前後

 

 

この記事によるとGPUは90℃超えると性能が落ちる。RadeonでもGeForceでも変わらないだろう

 

proc-cpuinfo.fixstars.com

 

 

 


CPUやGPUは90℃、SSDやHDDは70℃超えてくるとやばい

動くから大丈夫だとたかをくくるとSSDあっさり壊れる

 

nextaltair.hatenablog.com

 

これまでの熱対策

これまでも熱がやばいのはわかってて色々と対策は講じてきたがどれもこれも安定して全体の温度を下げるには至っていない

 

RAIJINTEK OPHION買った。 EVOじゃないほうベンチ編 R9 390XとM.2SSDはやっぱり熱かった - NEXTAltair's diary

組んだ当時の熱。爆熱とも呼べるTDP驚異の375W爆熱仕様なのもあり、暖房器具じみていた

 

RAIJINTEK OPHIONの発熱を下げる - NEXTAltair's diary
M.2ヒートシンク、底面ファン、GPU変更

などを行っても解決に至らず無慈悲にNVMeは壊れる

 

 

RAIJINTEK OPHIONに設置した2.5インチSSD温度を下げるため無理やりクーラーを追加する - NEXTAltair's diary

NVMeの故障により危機感を感じ、高負荷時70℃超えてくるSATA SSDの為に追加する。しかし、書き込みテスト中の温度は下がれどもシステム全体が高温になるストレステスト中は70℃を超えてきた

 

 

 

穴を開ける

ファンを追加しても空気を取り込めてないなら意味はない

取り込むためにはケースを加工するしかない

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略図で書くと上から下のようになる

 

 

準備と必要な工具

我々の業界では仕事は段取りが8割といいまして

 

 

ドリル

マキタ派、日立派、RYOBI派など色々あるがそこは置いといて

今回の作業の場合1mmの鉄板に穴を開けるんで高出力はいらない

 


 

 日立派なので看板が変わった日立の置いとく

 

 

ホールソー


 

 これが今回使ったものと同じもの。後にも書くが、ディスクグラインダーで駄目だったんで近くのコーナンへ買いに走った

そこそこの大きさのホームセンターならおいてるはず

 

 

切削剤

AZ(エーゼット) ミシンオイル 100ml 030

AZ(エーゼット) ミシンオイル 100ml 030

 

 切削剤は持ち合わせが無かったんで家にあったこのミシン油を使った

 

 

ヤスリ

 これもコーナンで買った。布のほうが100円ほど高いが丈夫、なぜ150番かは手触りと勘

この番数でツルツルになった

 

 

 ディスクグラインダー


 

 ディスクグラインダーは変速付いてるほうがやりやすい

うちにあったのは変速なしのやつだからたまに暴れてちょっと怖かった

 それと処分に困るPCケースをバラバラにして燃えないゴミへ出せるようになる

 

 

万力

エンジニア アンヴィルバイス 口幅:50mm 最大開口:35mm TV-12

エンジニア アンヴィルバイス 口幅:50mm 最大開口:35mm TV-12

 

 フロントパネルを支えるため

パネルに傷をつけないように万力とパネルの間に布など柔らかいものをはさもう

 

 

ネオジム磁石

鉄粉の除去にダイソーで4個100円で安く売ってる

 

 

 これだけ揃えば事足りる

 

 

 バラす。徹底的にバラす。電子機器のみならずケースの外せる部品は全部外す

鉄粉が隙間に入り込んでサビやショートの原因になる得る

 

 

作業開始

のっけから本番だと違うと思ったときに引き返せない。練習用に用意したのは初自作PCの時に使っていた思い出のAntec Nine Hundredのケース

ファンステーをガイドにして油性ペンで切り取り線を書く

 

 

 

切削剤を垂らして、角の内側にドリルで穴を開ける

ずれたり、しないようゆっくりやれ。ゆっくりはミスがない、ミスがないは早い

 

 

 

穴と穴を結ぶようにディスクグラインダーでカット

駄目だわこれ。ディスクグラインダーだと直径がデカすぎて細かい作業には向かない

 

金鋸じゃ時間と体力を使うんで、金属用ホールソーをコーナンへ買いに走る

 

 

中心を測る

 

 

 

開ける時は普通のドリルビットより刃の当たる場所の面積がデカイんで、摩擦が大きく抵抗が強いのでドリルはしっかり支える。でも力を入れて押し込まないのがきれいに抜くコツ

 

 

 

荒れている断面は水をつけた布ヤスリでゴシゴシ

 

 

断面を触っても抵抗がなくなるぐらいにツルツルに磨く

チェックのときは指を切らないように優しくなでてね

 

 

外気を取り込むためにはフロントパネルにも穴が必要

目立たないようパネル下部へ切込みを入れる



足で挟んで支えたせいで真っ直ぐに切れていない

万力は必要だった

 

 

 

サビやショートを避けるために鉄粉は丁寧除去する

水洗いで切削剤と一緒に流して乾燥したらエアダスター、掃除機、磁石の順番で念入りに

 

 

 

組み立て前にファンを合わせてみるとずれたか?と思ったが意外とずれてなかった

 

 

ケース付属の防振ゴムに最初から刺さっているネジは短い

代わりにM3x10mmを買ってきて交換

 

後は普通に組み上げるだけ

SATA SSDと2.5インチストレージクーラーはケースの仕切りを取り付ける前に取り付けると組やすさがグンと上がる

 

 

 

効果・ベンチ

何より重要な測定値

 

 

室温17.5℃

3DMark The Spy ストレステスト

 

 

比較用の穴あけ前の同テスト結果

動作温度70℃を超えるSATA SSDの温度を下げることが穴あけの最大の目標

 

 

 

目標の70℃切りは達成できているが、ほぼギリギリで手間の割には効果うすそう

 

 

 

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赤が穴あけ後、青が穴あけ前

全体の温度が下がっている

 

CPU GPU SATASSD NVMeSSD HDD温度の平均を比較時間平均で見ると5度は下がった。なんか外気温による誤差っぽいぞ

 

 

 

終わり

穴あけは終わったが苦労の割には効果が薄いが今回の結論

 

他の方法はコストの高い外排気クーラーに換装するか、HDDを外してファンに換装するかどちらも嫌だな

 

 

他にいい対策はないものか

 

ウィッシュリスト載せとくから外排気のGPU買ってくれ

 

 

おまけ

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